国立駅南口旧駅舎を3Dプリンターでつくる その壱

800px-Kunitachi_Station今は無き、三角屋根の国立駅南口旧駅舎。
東京西部の住人にとって、国立といえば、この赤い屋根の三角駅舎が思い浮かぶ人も多いと思います。私にとっても物心ついた頃から慣れ親しんだ光景でしたが、JR駅の高架線化により姿を消しました。
大正15年(1926年)に建設されてから2006年までの80年間、都内では原宿駅に次いで2番目に古い木造駅舎として国立の玄関口であり続けました。イギリス田園都市の影響を受けている佇まいは、大正時代の最後の空気を漂わせているように感じます。

さて今回、この国立駅南口旧駅舎を3Dプリンターを使って再現してみようと、ちょっとした有志が集まってやってみることになりました。当ブログで、その経過を報告して行きたいと思います。

■資料の収集。
先ずは、駅舎のデータからですが、建造当時の設計図面を探していたところ、埼玉の鉄道博物館にマイクロフィルムで保管してある事が判明しました。さっそく鉄道博物館に問い合わせたところ、マイクロフィルムからコピーしたものを直ぐに送ってくれました。マイクロフィルムからのコピーなので、一部見辛い部分はありますが、こうした一級資料が手に入るのは有り難いことです。

更に、細微の確認と全体のイメージの把握のために、くにたち郷土文化館に赴きました。ここには素晴らしい出来の駅舎の模型が2点も展示されており、たいへん参考にさせて頂きました。やはり、立体の資料は判り易いです。模型を制作された方々、写真撮影に協力していただいた郷土文化館の人達に感謝します。

▲3Dデータの作成。
各方面で幅広く活躍されているCGアーティストの上畠益雄氏の手により、国立旧駅舎の詳細な3Dデータが制作されました。まずは、モニターの中に旧駅舎が再現できたことに感激です。こちらは、上畠益雄氏の製作された楽しい作品満載のブログです。チヨガミックス http://chiyogamix.no-blog.jp/

WS000027上畠益雄氏により大変緻密に作成されたデータですが、3Dプリンターの解像度に限界がありますので、プリントできる形に修正します。また、データを縮小してプリントする場合、モールドによっては3Dプリンターの解像度では表現できないので、その点も考慮しなければなりません。せっかくのデータをデフォルメしていくのは少々残念ではあります。しかし、将来、3Dプリンターの精度向上と共に、元のデータが生きる時が来るでしょう。

ある程度プリント出来そうな形になったので、googleSketchUpからプラグインを使用してSTLファイルを書き出しました。プラグインは、こちらのConvert Sketchup SKP files to DXF or STLを使用。次にnettfabStudioでRepairを実行してファイルを修復しました。

●遂に初プリント。
何はともあれ、不完全であってもプリントアウトして立体物を手に取りたいところです。
gcode作成にはKisslicerを使用し、主な設定は、layer0.2㎜、サポート材あり。MendelMax1.5によるプリントです。プリント途中でKisslicerの設定を一部間違ってたことに気付いたのですが、プリント途中だったのでそのまま実行しました。なので表面が荒れてます。大きさは縦横80㎜×115㎜高さ60㎜。まだサポート材の除去が完全ではありませんので、お見苦しいところが多々有ります^^;

DSCN3471DSCN3470DSCN3469DSCN3468

ともかく、プリントしてみた!という感じで今回は終了です^^;
まだクリアーすべき点は残っていますが、ゼロから始めて、形になったものを手に取るのは何ともいえない感動があります。

次回に続きます。

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カテゴリー: 3Dプリント, 東京国立駅旧駅舎をつくる タグ: , , , , , , , パーマリンク

国立駅南口旧駅舎を3Dプリンターでつくる その壱 への3件のフィードバック

  1. あきらひとし のコメント:

    こんにちは。

    おお!私の本業?分野を侵食^^;

    建築モデルついでに、人間のモデルも欲しくなりますね。

    樹脂吐出系3Dプリンタは建築模型に適していると思います。
    一個もので、程々の精度でよいので。。

    この国立駅のような外観モデルでも、有用だと思いますが、一般住宅のモデルや室内検討用の内部家具、その他ミニチュアなんかを作ったりするのにとても良いと思われます。

    たとえば、縮小サイズに合わせた身長の人間のモデルとかを作ることができたりするので、住宅の生活、事務所の什器の配置のシュミレーション等、より実際の感覚を伴ってできると思います。
    今回、建築図面を見られたと思いますが、平面図やその他図面だけ見ても、一般的な人ではどのようにできるかとゆうリアルな感覚は得られないので。。

    そのうち各ハウスメーカーとかで家を購入する際、おまけでその家のモデルがついてきちゃったりして。。

    • katsu のコメント:

      あきらひとしさん、こんにちは。

      貴重なアイデア提供ありがとうございます!

      >たとえば、縮小サイズに合わせた身長の人間のモデルとかを作ることができたりするので、住宅の生活、事務所の什器の配置のシュミレーション等、より実際の感覚を伴ってできると思います。
      こういう使い方、面白いですね。

      >今回、建築図面を見られたと思いますが、平面図やその他図面だけ見ても、一般的な人ではどのようにできるかとゆうリアルな感覚は得られないので。。
      確かに、リアルな感覚は立体が一番ですね。

      >そのうち各ハウスメーカーとかで家を購入する際、おまけでその家のモデルがついてきちゃったりして。。
      良いですね。我が家のミニチュア模型^^

  2. ピンバック: 国立駅南口旧駅舎を3Dプリンターでつくる その弐 | RepRap DIY 3DPrinter 備忘録

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